患者
30代 男性 養老郡 Y.Tさん
来院
2016年12月
症状
2ヶ月前から1日中全身の倦怠感(特に下半身)により身体を自由に動かす事が困難になっていた。病院では「うつ病」との診断を受け、薬による治療をしているが、身体の状態が変わらずに仕事にも行く事が出来ず、休職せざるおえない状況であった。
毎晩寝つきが悪くなかなか寝られなかったり、寝れても2、3時間程で目が覚めてしまうこともしばしばあった。
また自分自身でも姿勢が悪くなり、極端に背中が丸くなり猫背になっているのは自覚していたが、どうやったら背筋を伸ばせるのかもわからずにいた。
休職してから2ヶ月が経過してしまい、このまま復職出来なかったら今後の生活はどうなるのか・・・との不安も抱えられていた。
治療内容と経過
初回施術から4回目が終わるまでは症状に大きな変化は見られなかった。
しかし身体は少しずつバランスが取れてきて、5回目の施術後からは自分でもわかるくらい身体の変化が出てきた。
2ヶ月間毎朝動くのさえ辛かったのが、午前中から身体を動かすのが楽になってきた。
5回目以降は週1回のペースで通院。
猫背も改善されてきて、背中が自然に真っ直ぐ伸び、身長が伸びた感じがするように。
8回目以降は通う間隔を空け、2週間に1回のペースで通院。
通院間隔を空けても身体の状態は良いコンディションを維持出来るようになった。
始めの来院から2ヶ月半で職場にも復帰され、3ヶ月が経った頃には勤務時間もフルタイムで働けるようになられた。
使用した主な手技療法
自律神経調整・骨盤矯正・猫背調整
考察
心(メンタル面)と身体は影響し合っていると考えられます。
今回のケースも病院の診断では「うつ病」と言われていました。当院では「うつ病」に対する治療を行っている訳ではありません。
しかし、うつ病をはじめとする自律神経のバランスを崩している方は、なんらかの反応が身体に出ていることが多くあります。いわゆるストレスによって姿勢が変化したり、異常な筋肉の緊張を招いてしまっていたり、血液をはじめとする体液の循環が滞ってしまい循環不良を引き起こしていたりするのだと考えています。
その身体に出ている反応・サインを読み取り、正常な状態に近づけていくと身体と心(メンタル面)はバランスを保ちやすくなります。
すると身体に出ていた症状が出なくなってきて、次第に自律神経のバランスも保ちやすくなってくるため、結果的に今回のように職場復帰を果たすことも可能になるのです。
薬だけの治療では、あまり身体の変化を実感出来ない場合は自律神経調整をする整体を受けることで本来の正常な身体の状態にしていけると考えられます。
このページの作成者について
著者:三ツ村聖
〜略歴〜
岐阜県瑞穂市の整体院「みつむら接骨院」院長
プロの整体師約370名が在籍している業界団体にて、講演の講師を平成28年、平成29年と2年連続で勤めたプロを指導するプロの治療家。