患者
女性 50代 大垣市 Yさん
来院
2016年8月
症状
10年以上前から肩こりがあり、ここ2、3年前から首のコリも強く感じるようになってきた。肩甲骨周りは常に物がのし掛かっているように重く、毎日夕方4時頃になると決まって頭痛も起きるとのこと。頭が全体的に重たい感じもあり、血圧は低く低血圧である。
また今年の5月には起床時に、めまいが起きたこともあった。
脳神経外科や耳鼻科で検査を受けるも異常は見つからなかったが、何をするにしても、やる気が出ない状態であり、今まで他のマッサージ店などでマッサージを受けるも効果を感じられなかった。
治療内容と経過
頚椎の可動性がスムーズでなかったため頚椎矯正にて頚部の関節可動域を回復させ、頚椎周囲の筋肉が緩んでくると、2回目には肩・首こり症状の程度は軽くなった。しかし、施術後は調子が良いが次回来院時には少し症状が、ぶり返す・・・といった状態であった。
頭痛が取りきれていなかったため、内臓調整も合わせて施術すると症状は消失。
その後は頭痛も再発することなく計7回の施術で卒業となり、現在はコンディション維持のため2〜3週に1回のペースで通院されている。
使用した主な手技療法
頚椎矯正・内臓調整
考察
頭痛の原因は様々である。今回のケースでは、頚椎の関節可動域の低下により頚椎周囲の筋肉の緊張を招いていた。それによって脳内への血流供給量の低下が招かれていたのでは?と考察される。またそれに合わせて内臓からの影響も大きかった。内臓へのアプローチをした後から症状が出なくなり、それ以降の状態は安定している。
今回の症例のように、病院の検査では異常が見つからなくても、意外な部分に原因が見つかることもある。
このページの作成者について
著者:三ツ村聖
〜略歴〜
岐阜県瑞穂市の整体院「みつむら接骨院」院長
プロの整体師約370名が在籍している業界団体にて、講演の講師を平成28年、平成29年と2年連続で勤めたプロを指導するプロの治療家。