患者
女性 60代 揖斐郡
来院
2016年3月
症状
若い頃から(学生時代からなので約50年前から)猫背が気になっていた。来院される半年前くらいから周りの知人によく姿勢の悪さ・猫背を指摘されるようになって、自分でもよく鏡に写っている姿を見るようになり、余計気になってきた。
硬い床や畳に上向きで寝転がり、長時間寝たままの姿勢でいると腰から背中が痛くなってくる。また数年前から車に乗っている時に運転席に座ったまま後ろの座席に置いた荷物を取ろうと、左腕を後ろに回す動きをすると、左肩の痛みで回せない。
治療内容と経過
初診時、猫背も目立ったが背骨と土台となる骨盤の歪みも見られたため、猫背矯正と併行して骨盤矯正も実施。1回目で左肩の痛みも軽減。
4回目には痛かった左肩の痛みが完全になくなり、数年ぶりに左腕をしっかりと後ろに回せるようになり自分の背中を左手でかけるようになった。この頃、猫背だった姿勢にも目に見えて変化が現れる。しかし、猫背姿勢になってしまっているのには日常生活での使い方。立ち方や座り方などが大きく関係しているので、それら日常生活でのポイントを覚えていただくため、その後も1週間から10日に1回のペースで通院。コンディション維持のため計9回の施術にて卒業となった。
使用した主な手技療法
骨盤矯正・猫背矯正
考察
猫背の矯正自体は4回で改善されていたが、これら姿勢の乱れは本人が気づかない間に日常生活で身体に負担をかけてしまっているケースがほとんどである。
当院では、良くなってからもいかに良い状態をキープできるか?を重要視している。そうなると患者本心の日常生活の見直しも必須となってくる。
この方は今までの自身の生活を見直していただき、自分の身体・日常生活と向き合っていただいた事によって早期に良い結果を出せたのだと思う。このように一緒になり問題解決に向け、しっかりと治療する必要性の重要度を感じた症例だった。
このページの作成者について
著者:三ツ村聖
〜略歴〜
岐阜県瑞穂市の整体院「みつむら接骨院」院長
プロの整体師約370名が在籍している業界団体にて、講演の講師を平成28年、平成29年と2年連続で勤めたプロを指導するプロの治療家。