患者
50代 男性 岐阜市 K.Sさん
来院
2016年12月
症状
1ヶ月程前から右肩から腕にかけての痛みに合わせて腕のシビレが気になるようになってきていた。慢性的に「肩こり」はあるが、最近は首も回しづらくなったり、右腕を真っ直ぐ挙げたり、車内で後部座席の荷物を取ろうと腕を捻った状態になると痛みとシビレを感じることが多くなってきていた。
また仕事でパソコン作業をした後には、余計症状が辛い感じがしていた。
以前はゴルフの打ちっぱなしへも行っていたが、ここ最近は休日も右肩や腕の痛み・シビレによって行くのも億劫になっていた。
治療内容と経過
初回問診にて、現在の症状だけではなく今までのお身体の状態の変化なども詳しくお聞きした。それを踏まえ、痛みのある右肩だけではなく上半身の骨格のバランスの確認に加え、内臓の状態・圧痛点の有無なども調べていった。
すると首や肩甲骨の問題もあったが、数年前に心臓の手術でカテーテル治療を受けていた。それに加え血圧も高めで推移していた。
頚椎と肩甲骨のアライメントを取れるように施術。それに加え内臓へのアプローチも合わせておこなった。
結果的に痛み・シビレは3回目で消失した。
その後2ヶ月目は通院間隔を週1回から10日に1回に空け、3ヶ月目には2週間に1回の通院ペースとした。
現在は、コンディション維持のため約3週間に1回のペースでメンテナンス治療を受けられていて経過良好となっている。またゴルフの打ちっぱなしや登山へも行こうと計画を立てている。
使用した主な手技療法
使用した主な手技療法
頚椎矯正・肩甲骨調整・骨盤矯正・内臓調整
考察
右肩の痛みやシビレは頚椎の歪みと肩甲骨のアライメント異常に大きな問題があったと思われる。また合わせて、心臓疾患の既往歴や高血圧であるというのも症状が強く出ていた一つの要因ではないか?と推測できる。
臨床経験上、血圧の高い低いによって特に上半身(肋骨)の歪み方に影響を及ぼすことがある。上半身のバランスが取りづらい事によって、頚椎や肩甲骨の可動性は制限を受けてしまう事もあります。上半身のバランスが崩れてしまうと背骨の土台となっている骨盤部までも歪んできてしまいがちに・・・
改めて患者さんの訴えられる自覚症状だけを見るのではなく、今までのお身体の状態や症状も事前に把握しておく事の必要性を感じた症例でした。
このページの作成者について
著者:三ツ村聖
〜略歴〜
岐阜県瑞穂市の整体院「みつむら接骨院」院長
プロの整体師約370名が在籍している業界団体にて、講演の講師を平成28年、平成29年と2年連続で勤めたプロを指導するプロの治療家。