半年後には手術と言われて、諦めかけていた坐骨神経痛が改善!

改善事例集キャッチ完成

患者

男性 70代 瑞穂市 Kさん

来院

2016年2月

症状

2015年10月から右臀部、太もも裏にかけての歩行時の著明な痛みがあり、整形外科にてMRI検査をし「腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症による坐骨神経痛」と診断。痛み止めの注射や硬膜外ブロック注射を何度も受けるも一向に症状に変化がなく、病院では2016年夏には手術の予定と宣告されたが、なんとか手術だけは回避したいと悩んでいた所、知人からの紹介で当院を知り、藁にもすがる思いで来院された。

夜明け前には痛みによって目が覚めてしまい、起床時には強烈な痛みに襲われる毎朝。必死の思いで、身体を起こし、なんとか起き上がり仕事に行くために動こうとするが、足が出せない。

出勤時には痛みは少しおさまるも、5分も歩くと右臀部、太ももにかけてのズキズキとした強烈な神経痛により全く歩けなくなってしまい、その場でしばらくの間、体を丸くしジッとしていないと激痛みが引かない毎日の繰り返しだった。

腰椎ヘルニア・狭窄症・坐骨神経痛(駒田)

治療内容と経過

初診時の各検査にて「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」ともに特徴的な症状が表れていたため両方が原因になっていると判断。また血糖値も高く、糖尿病と診断も受けていた。

はじめの1カ月目は週2回来院していただき、8回目の検査時に改善が確認出来たため、2か月目以降は週1回通院。

9回目には10分歩行可能。

10回目には2km歩行可能。

11回目には5時間イスに座れた。

14回目には3時間草刈りも出来た。

通い始めて2カ月で症状がほぼ出ない状態で安定してきたので、当初予定されていた手術は中止することになった。現在はコンディション維持のため2週間に1回のペースで通院。

使用した主な手技療法

骨盤矯正・頸椎矯正・下肢アライメント矯正・すい臓調整

考察

腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症、この2つが合わさって引き起こされていた坐骨神経痛。また腰痛は全くなかったので治療に回数を要した。あまり知られていないが、腰痛がない坐骨神経痛ほど軽視されがちだが実は状態としては良くないことが多い。

それに加え、内臓の不調は治癒力を低下させてしまう要因になる。今回のケースでは糖尿病による血糖値の上昇があったため全身の皮膚や筋肉などがこわばり循環不良をおこしていたと考えられる。

身体を運動器だけや患部だけで診るのではなく、統合的に診ていった結果、適切なアプローチが出来たのではないかと考察される。裏を返せば、患部ばかりに着目していると改善は難しいケースである。

このページの作成者について

三ツ村聖

著者:三ツ村聖

〜略歴〜

岐阜県瑞穂市の整体院「みつむら接骨院」院長

プロの整体師約370名が在籍している業界団体にて、講演の講師を平成28年、平成29年と2年連続で勤めたプロを指導するプロの治療家。

 

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